人間は生まれてから死に至るまで、常に何かを学び成長しています。
それは自分自身で気付いていても、気付いていなくても存在している過程です。生きている間に見る物や触れる物、周りの環境などによって体も心も発達していきます。
この発達過程における心理を研究したものが、発達心理学と呼ばれています。
当初は子供が成人するまでの発達過程について研究されていました。
しかし人の発達は成人で終わる訳ではありません。
生涯を通じて発達は続いているのです。そこで誕生から最期を迎えるまでの発達過程すべてが発達心理学の研究対象となっています。
発達心理学は大きく5つの分野に分かれています。乳幼児心理学、児童心理学、青年心理学、成人心理学、そして老年心理学です。
乳幼児の時期には特に体の発達が顕著にみられます。ハイハイをするようになり、歩けるようになり、言葉を話せるようになります。
児童になると、徐々に心の発達が生じます。色々な事を考え始めるようになります。
青年時期には自我が形成され、親に反抗したり、恋愛や様々な人間関係で悩み始めます。
成人期を迎えると、社会人としての自覚が生まれ結婚し家族や子育てに関しての悩みを抱えることが多くなります。
老年期においては、体力や能力の限界を感じる反面、自分が他界する前にこれまでの人生を振り返ったりすることで、心の発達を続けます。
発達過程や悩みの焦点は変化しますが、生きていく限り、人間は発達を続けていくことがわかります。発達心理学では様々な年齢層の発達と発育について研究をしていきます。