人格心理学は性格心理学とも呼ばれ、個々で異なる人格がどこまでが遺伝で決定されているのかを研究していきます。
最近では、乳幼児期の生活環境や家庭環境などが青年期の人格形成にどのように影響を与え、関連しているのか、自らが形成して作り変えていく人格の可能性も注目を集めています。
人格(パーソナリティー)は人生全体を通して形成されていきます。
人生のそれぞれの段階でどのように発達し形成されていくのか、どのように保たれるのかを考えます。
その人の人格は行動や感情などによって表現されます。
人格心理学では観察により、人格の個人差を研究します。さらに人格の背後にある因果関係について解明することが目的です。
現代において性格は学問的に2つの考え方によって整理されています。性格類型論と性格特性論です。
性格類型論では、幾つかの性格の典型があり、そのどれかに近いという発想から考える理論です。
一方の性格特性論では、性格を類型に分けずに幾つかの構成要素があり、バランスを取って性格を表現しようとする理論です。
類型論で表すと分かりやすいですが、一人一人の人格を細かく分類するためには特性論が向いているといえます。
最近の研究では様々な方法で人格を分析、整理することが注目されています。例えば血液型から人の性格を判断するのも一つの理論とされています。
また人格を精神部分から扱うか、それとも観察することができる行動の部分から扱うかなどアプローチの仕方は様々です。
こうした多様性に富んでいるアプローチができるのも人格心理学の特徴となっています。